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MZL デジタルマルチメータ DM-A1




 秋月電子のキットを使ったデジタルマルチメータです。
 とはいえ計測できるのは直流の電圧と電流のみなので、
 マルチと言うにはちょっと苦しい気がしますが。
 パネルを油性ペン手書きのものからコンピュータ製作の
 ものに変え、アップグレードしました。




 ケースの上側には端子、表示、1Ω抵抗、アッテネータ、
 スイッチを。下側には回路基板を配置しています。




 一番上にあるのが電流計測用の1オームのセメント抵抗。
 アッテネータはキットに付属の金属皮膜抵抗をアルプスの
 ロータリースイッチで切り替えます。ただこのスイッチの
 耐圧がアルプスのサイトにも載っていないので高電圧の
 測定に対応できるかちょっと不安です。7セグの表示部は
 キットをそのまま作った場合では、ケースに組み込む際に
 無理があるので新たな基板の表示とつないでいます。
 コネクタとの関係で配線に結構苦労しました。




 回路はキットほぼそのままですが、±5Vの電源は外部から
 供給されるのでキットに含まれている反転コンバータは
 使っていません。電流の計測は1オーム抵抗の両端の電圧を
 測定することで行っています。表示部との配線でショートが
 あったため最初は動かず、原因追求にかなり苦労しました。
 すぐにわかりそうなミスでしたが・・・。



[[ 校正やアップグレードについて ]]

電圧の校正にはナショナルセミコンダクター社製の高精度基準電圧IC、
LM4040AIZを使用しました。このAグレードは初期精度が0.1%なので、
それなりに正確な校正ができたと思います。ただしこのキットでは
基準電圧を電源の分圧で行っているので、もっと高安定化したい場合は
基準電圧ICを用意して、低温度係数の抵抗で分圧すると良いのでは
ないかと思います。それと電流計測の抵抗はセメントはいまいち精度が
よくないので、金属皮膜抵抗等を使うことをお勧めします。

また交流を計測したい場合はオペアンプを使った全波整流回路を使い、
ローパスフィルターにかければ可能でしょう。ただしこの場合の出力は
平均値なので、真の実行値表示にしたい場合は専用のICを使う方法が
あります。しかし売ってるのを見たことがないです。(私もほしいです)


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