直流安定化電源 MZL PS-A1のページ


概要


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±5V固定、最大600mA出力可能な電源装置です。正電源用と負電源用に
それぞれ、東芝の三端子レギュレーターTA7805S,TA79005Sを使用しています。
また両方の電位が正確に対象となるよう、出力を精密抵抗によって分圧し、
テキサスインスツルメンツ社製のオペアンプOP07Dで三端子レギュレーターを
ドライブしています。この回路はNECのサイトにある三端子レギュレーターの
使い方というユーザーズマニュアルの回路をほぼそのまま使ったものです。

これを作るまではほとんど電源回路の作り方を知らなかったため、
このマニュアルはかなり参考になりました。これから電源を作るという時、
参考回路など、いろいろ便利に使えると思います。安全のための
保護用ダイオードなどもこのマニュアルを参考に追加しました。
なお電流の最大が600mAなのはトランスの容量と、電圧が無駄に高いものを
選んでしまったための発熱の問題があるためです。トランスをしっかり選べば
三端子レギュレーターの定格である1Aまで出力が可能なはずです。



フロントパネル


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出力電圧固定のため出力用端子3つと電源スイッチのみです。
電源スイッチにはLED付きのシーソースイッチを使っています。
±5Vとパネルに書いた後に消した跡が残っています。



リアパネル


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リアにはコードとヒューズホルダーのみです。
以前コンセントに差し込んだまま急いでヒューズ交換しようとして
感電してしまったため「高圧注意」と入れておきました。(汗)



上面排熱孔


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この作業は面倒だったのでできるだけやりたくなかったのですが、
テストの結果、やはり放熱に問題が生じてしまったので開けました。
ハンドドリルと糸鋸で行った加工は、あんまりきれいではありません。



出力端子とコード


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出力端子にはマイクコネクタを使用して、接続を容易にし、誤配線を防ぐように
なっています。コードには0.75mmsqの3芯を使い電流容量は十二分に確保。



トランス、整流平滑部


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トランスにはS.E.L(菅野電機)のSP-201を使用。このトランスは20V,1Aです。
このため平滑後には約±14Vdc程度になり、±5V用には無駄が多くなって
しまっています。平滑用コンデンサは秋月電子で売っていた4700uFのものを
それぞれ二パラレルで使用し、10000uF程度の容量を得ています。



メイン基板


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あまり素子は多くないですが、配線が込み入っていていて邪魔です。
コネクタ式ではないのでメンテナンス性も低くなっています。



テスト中


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無理をして1Aで実験しました。やはり発熱が多いため、数分テストしたところ
サーマルシャットダウンしてしまいました。なおこのマイクコネクタは
写真のようにミノムシクリップが使用できます。(お勧めはできませんが)



回路図



あまり参考にしない方がよいかと思われます。(間違っている可能性があるため)

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