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09月05日:アナログシンセサイザの製作 (1)

 台湾に駐在になったころから構想していた、アナログシンセサイザの製作を本格的に開始することにしました。シンセサイザについてはほとんど知識が無かったので、ネットで検索して、Analog2.0というモデルを参考に製作することにしました。このシンセサイザについての詳しい説明は「達人と作る アナログシンセサイザー自作入門 」に掲載されていて、また、製作者のホームページ上でも回路図を確認することができます。最初はホームページ、その後書籍を参考にさせていただいています。

 まずは手始めに電源から。トランスと3端子レギュレータを組み合わせた基本的なものにすることにしました。ベーシックな回路なので、一通り設計完了。次にVCOへの設計に移ります。

09月06日:アナログシンセサイザの製作 (2)

 本日はVCOの設計を行いました。VCOとはVoltage Controlled Oscillatorの略で、入力した電圧によって発振周波数が変化する発振器です。シンセサイザの基本となる音を作る重要なブロックで、一般的には最も基本となる鋸波を作り、それを波形整形することで三角波と矩形波を生成します。

 入力電圧信号だけで広い周波数幅を制御する必要があり、周波数の精度も要求されるのが難しいポイントで、トランジスタのVBE-IC指数特性を応用したAnti-Log回路を利用しています。この回路によって指数変化する電流をコンデンサの充電に使って発振を行います。

 最初はカレントミラーを利用して鋸波と三角波を同時生成する回路構成を考えましたが、周波数範囲が広い事は電流のダイナミックレンジも必要となることを意味するので、高いマッチング精度が必要なことがわかりました。そのため、最初ということもあり、Analog2.0の実績がある回路を参考にさせていただくことにしました。

09月07日:アナログシンセサイザの製作 (3)

 最初に作るブロックは、LFOにしました。LFOはLow Frequency Oscillatorの略で、低周波発振器です。
 こちらもVCOと同じく発振器ですが、周波数が可聴周波数以下で、主に他のブロックを制御するために使われます。また、発振周波数範囲は2Decade程度で、外部からの周波数制御も不要なので、難易度は低いです。回路はAnalog2.0と定数以外はほぼ同じものとしました。

 早速部品の買出し→


09月08日:アナログシンセサイザの製作 (4)

 昨日購入した部品でボードの製作を開始しました。完成度は、まだ電源70%、LFO 15%といったところでしょうか。一部の部品が揃わなかったので次回購入予定です。半導体はお店の方に頼む必要があるのがハードルとなっています。


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